第39回一期一会の基本情報
開催日時 | 2015年1月10日(土)午前10時30分 開始 |
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開催場所 | 銀座交詢社 10F会議室 |
講演者 | 高橋 瞳(たかはし ひとみ)氏 |
講演テーマ | “日本及び日本人の美徳と自省―「日本入門」執筆にあたって” |
講師紹介
氏名 | 高橋 瞳(たかはし ひとみ)氏 |
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講師略歴 |
昭和19年 千葉県鴨川市 生まれ 立教大学大学院経済学研究科修士課程修了 【職歴】 社団法人日本能率協会経営コンサルタント 水上公認会計士事務所 青南監査法人代表社員 高橋公認会計士事務所(現) 株式会社パートナーズ・ホールディングス会長(現) 【公職略歴】 日本公認会計士協会副会長 立教大学大学院教授 税理士試験委員 電気事業審議会専門委員 独立行政法人大学評価・学位授与機構評価委員 預金保険機構監事 日本郵政株式会社取締役・監査委員会委員長 公益社団法人日本プラントメンテナンス協会監事(現) 一般社団法人ビジネスプロセス・アーキテクト協会監事(現) 公益財団法人山種美術館監事(現) 【賞罰】 藍綬褒章受章(公認会計士功労) |
講師紹介 |
代表世話人である鈴木が高橋さんと最初に御目にかかったのは、3年前ぐらいで有ったと記憶している。場所は池袋の立教大学のキャンパス内にある同窓会館で有った。 高橋さんは、フィリピンから中学生を15人(引率の先生1名)ほどを日本に招待して日本の文化などを体験してもらう取り組みをNPOの理事として行っていた。 例えば、千葉県の公立中学で日本の子供と一緒に勉強をしたり、新幹線に乗って京都見物したり、長野県に連れて行ってスキーを体験して貰ったりするのである。 この初体験満載の豪華ツアーを終えて、来週の帰国を前に、この日本ツアーを企画・提供してくれた方々に、フィリピンの中学生がお礼の歌を聞かせてくれたり、踊りを見せてくれたりする御祭の様な賑やかな会合であった。 私をこの会に誘ってくれたのは、腰越さんとおっしゃる公認会計士の方で、草の根で日本を国際化する必要性を強く感じておられ色々な事をやっておられた方で、若い人の国際化を推進している私とは共感する部分の沢山ある素敵な方である。 高橋さんはこのフィリピンの中学生を日本に招待するプロジェクトの推進役のお一人で、後にこのプロジェクトがNPO化され理事長になられている。(ちなみに私も理事の末席を汚している)その席では、国際派で温厚そうな方だなと言う印象を受けたが、長く御話しする機会は無かった。 私の高橋さんに対する認識が変わったのは、高橋さんが「日本入門」という、日本人でも意外に知らないことの多い、日本の歴史や文化を紹介した書を出されてからである。この本の特徴は、日本人が外国の方に日本を紹介する際に活用できるようにと日本文対応の英訳を付けている点でユニークで有り、老舗 小学館より出版された255ページの著作である。 最初目を通したときは、観光客用の日本紹介の本ではないかと思っていた。しかし読んでみると高橋さんの豊富な人生経験から導き出したまとめ方になっており、強い日本への愛情が基礎になっている。内容も外国の方と御付き合いするとよく質問される母国日本に関する事項を広く簡潔にまとめられている良書で、短い文章で良くこれだけ広い分野をまとめられたと感心する。 外国人に向けて、日本とは?を要点を押さえて短時間で説明する際には、大変役に立つと思われる。海外に駐在する日本人、外国からの来客を迎え入れる日本人には大変便利な1冊となるだろう。 でもなぜこのような著作を書かれたのだろうか。 高橋さんの本職は公認会計士であり、日本郵政の取締役など要職を歴任され、立教大学大学院の教授をされたりして、日本公認会計士協会の副会長にまで成られた方で既に叙勲もされている方なのだ。 高橋さんは、日本の若者が日本の事を分かっていない事が、日本人としての誇りを持てなくなっている理由の1つではないかと考えているようである。 そんな日本の若者が海外で活躍するには、まずは母国日本のことを知り、外国の方々にも自分自身の言葉で日本を紹介でき、関心を持ってもらうなどの経験が必要だろう。 高橋さんには、そのきっかけを日本の若者に作ってあげたいという強い想いがあったからこそ、公認会計士としての専門分野での著作ではなく、この著作に至ったのではないかと合点したのである。 高橋さんと御話ししていると 一人の日本人シニアとして日本や日本人を正しく海外の方と、日本の若い方に認識してもらいたいとの思いが伝わってくる。 そんな高橋さんは、思った通り博識であるが、謙譲で大変魅力あるお人柄です。 若い方の生き方など色々な話題に、対応して頂けると思います。 多くの方に話を聞いて頂き、年の初めに日本の将来について思いをはせて頂きたいと思います。沢山の方のご参加を期待しております。 |