第56回 一期一会レポート|若者と熟年・異業種交流会

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第56回一期一会の基本情報

開催日時 2020年1月11日(土)午前10時30分 開始
開催場所 銀座交詢社 10F会議室
講演者 平井 隆一 氏

歴史家 工学博士
講演テーマ 古都鎌倉の謎解きに魅せられた、後半生


講師紹介

氏名 平井 隆一 氏
講師略歴
昭和16年(1941年)7月旧満州国の新京市(現中国の長春)に生まれる
昭和21年(1946年)8月日本に帰国して以来鎌倉の現在地で暮らす
昭和23~31年小中学校時代を鎌倉で過ごす
昭和35年(1960年)都立小山台高校卒業
昭和36年(1961年)4月京都大学工学部燃料化学科入学
昭和42年(1967年)3月京都大学工学部燃料化学科修士課程修了
昭和42年(1967年)4月丸善石油化学株式会社入社
開発部配属(実際は京都大学派遣)
昭和42年(1967年)4月京都大学工学部合成化学科博士課程専攻(新規合成ゴム原料用材料の理論的研究)
注:当時は会社籍のまま大学院博士課程に進むことが可能(二重籍の前提で入社)
昭和45年(1970年)3月京都大学工学部合成化学科博士課程修了
工学博士(博士論文:交互共重合の研究)
昭和45年(1970年)4月丸善石油化学(株)千葉研究所にて新規合成ゴムの試作の製造装置を立ち上げて開発を
始める。定期的にアメリカのゴム製造会社であるグッドリッチ社・ファイアーストン社
に試作ゴムを送付し共同開発を進めたが、昭和48年の第二次石油危機の勃発で両社と
もこのゴムの開発を諦めた。これに伴い研究所から本社社長室に配属される。
昭和58年(1983年)5月エチレンプラントなどの化学業界視察のために、イタリア・オランダ・フランス・イギ
リス・アルジェリアなどのエチレンプラントを視察
(因みに会社は、1994年に世界最大級の60万トンエチレプラントを建設)
平成7年(1995年)5月合弁会社の日曹丸善ケミカル(株)取締役開発室長(外国企業への技術供与等を担当)
平成13年(2001年)7月同社を退職
平成14年(2002年)4月JICAの環境技術専門家としてによりアルゼンチン・ブエノスアイレスに派遣される
日本・アルゼンチンの二国間の環境プロジェクトに参加しクリナープロダクションの専
門家としての業務を担当
平成17年(2005年)3月JICAの3年の業務終了で帰国、10月に末期手前の肺がん手術を受ける(肺一つ切除)
平成22年(2010年)10月手術5年後となり、完治と主治医から診断される
平成23年(2011年)4月鎌倉市の非常勤嘱託員として長谷子とも会館の責任者として勤務
この頃から歴史書(著書)の執筆を本格的に進める
平成29年(2017年)7月著書の完成に目途がつき非常勤嘱託員を退職する
平成30年(2018年)10月著書の原稿を出版社に持ち込んで交渉を始める
平成31年(2019年)3月著書の出版
令和元年(2019年)6月出版記念パーティーを開催(来賓:友人の松尾鎌倉市長など)

【趣味】
歴史:自称歴史家、鎌倉時代の鎌倉の歴史  音楽:声楽(ドイツ歌曲)・鑑賞(アルゼンチンタンゴ)
写真:二科会写真部神奈川支部所属(入選経験あり)
読書:川端康成の雪国を研究中

【スポーツ】
陸上競技:東日本マスターズ選手権400mで3位となる 現在では軽い散歩とジョッギング程度
講師紹介 令和2年の幕開けは お正月らしく 歴史家 平井 隆一氏に ご講演を頂けることと成りました。
平井様は 一期一会の常連メンバーである 元全日空の森井さんの高等学校の先輩
という事で ご紹介いただき実現しました。
平井さんは 元々鎌倉で幼少期を過ごされ 京都大学をご卒業され大学院まで進まれて工学博士の資格を取得され 石油化学大手に入社され 研究者・技術者として貢献してこられました。
2019年のノーベル化学賞受賞者である 吉野博士は 大学の工学部の同じ学科の同窓で 平井さんが吉野さんの5年先輩に成られるという事であります。
言うまでもなく 平井様も日本を代表する科学者であるのですが、今回の平井さんは歴史家としての、ご登場に成ります。
60歳で石油化学の会社を退職された後 JICAに参加され、アルゼンチンで 3年間 環境技術の専門家として尽力され、帰国します。
その年、末期がん1歩手前の肺がんが見つかり、余命はいくばくかと言う状態に成りながら、手術で肺を一部切除するなど 懸命にがんと闘い 現在は完治され お元気です。
 癌を克服された事も鎌倉研究を極めようと思われた理由の一つかもしれません。
もともとエネルギー科学の技術者である平井さんが なぜ 歴史家として 現在活動しておられるのか? 
お聞きする処では 元々鎌倉にはとても親しみを持っており 会社人生を終えるころから
地元鎌倉の事で気に成っていたことを調べていくうち 色々な気づきがあり 謎解きに段々魅了されていく ご自分が有ったという事の様なのです。
奈良、京都と比べれば 比較的新しい都が作られた鎌倉は 碁盤の目の様な町作りでは無いのは ご存じのとおりです。。 普通の歴史家では気づきにくいが 優秀な技術者である平井さんは 鎌倉特有の主要な建築物の 幾何学的な配置を見つけられ それをさらに深く探究されてきました。
さらに 鎌倉大仏は、誰が建立したのか どのようにしてこの大きな鋳造物を作ったかなども歴史として確立していことを知り さらに深く研究、調査されることに成ったと言う。
そして 偶然かもしれないと思われた鎌倉の主要な建築物が 幾何学を基に配置されたとしか思えない多くの事実を発見され その事実を論文にまとめ られたのである。
さらに 鎌倉のもう一つの大きな謎であった 長谷の鎌倉大仏の由来の謎 制作の謎の解析にも科学的知識を駆使して臨まれ 沢山の新しい知見を纏められている。

そして この大きな二つの発見をまとめた形で 著作にされ 先ごろ出版された。
出版記念会には 鎌倉市長も参加されたそうである。
書籍の名前は;頼朝が 幾何で造った 都市・鎌倉 という。
小生も 読ませていただいたが 大変興味深く また鋭い洞察力に関心させられる事ばかりでしありました。
仕事人生とは全く違う “鎌倉の歴史に秘められた謎を解く”と言う ロマンは一杯だが日々の生活には何も役立たいかもしれない研究に没頭された 平井さんの人生哲学は何なのでしょうか?
78歳に成られているとは思えない 好奇心にあふれ 知的な挑戦を楽しむ 前向きな人生を見ることが出来ると思います。

ご趣味には ドイツ歌曲、アルゼンチンタンゴに加えて 40代のときには陸上競技のシニアの大会にもお出に成っています。
この 素晴らしい 人柄と 肺がんを克服して挑戦する人生の話は 令和2年の幕開けに相応しく 明日への力を養ってくれ、明るい気持ちにさせていただける事を確信致します。

熟年の方も 若い人も 沢山の方の参加を 希望しております。
一期一会 代表世話人 鈴木 威一






皆様のサポートのおかげで、一期一会も57回を数えるに至りました。
本当にありがとうございます。
代表世話人 鈴木 威一
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