第43回一期一会の基本情報
開催日時 | 2016年1月16日(土)午前10時30分 開始 |
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開催場所 | 銀座交詢社 10F会議室 |
講演者 | 松田修一 氏 早稲田大学 名誉教授・商学博士 |
講演テーマ | ベンチャー支援!40年 |
講師紹介
氏名 | 松田修一 |
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講師略歴 |
昭和18年 生まれ。 1966年9月公認会計士試験2次試験合格 1972年3月早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学 1973年12月監査法人サンワ事務所(現在 監査法人トーマツ)入社、社員として中堅・ベンチャー企業のコンサルティングに従事。 1985年3月「独立第三者による経営監査の研究」にて商学博士(早稲田大学)に就任。 1986年4月早稲田大学アジア太平洋研究センター助教授に就任。 1991年4月同センター教授に就任。 1998年4月早稲田大学大学院(MBA)教授に就任。 2007年4月早稲田大学大学院商学研究科(ビジネス専攻)教授に就任。 2012年3月早期退職、名誉教授に就任。 現在、早大アントレプレヌール研究会代表理事、ウエルインベストメント株式会社取締役会長を含む7社の社外役員、日本ニュービジネス協議会連合会副会長。元日本ベンチャー学会会長。 経済産業省・財務省・文部科学省・総務省などの審議会・委員会委員などを歴任。 |
講師紹介 |
2016年 新年会を兼ねた第43回 一期一会のご案内です。 今回私の長年の夢であった 松田 修一 先生のご講演が実現することになり 小生もワクワク ドキドキしております。 松田先生との出会いは 私が アメリカの半導体企業IRファーイーストの社長をしていた40歳代後半の 時期でした。 わが国の古い商法がグローバル化についていけず、商法が会社法として 大改革がなされる事になる ほぼ1年前でした。 親会社のIR社は ニューヨークに株式を上場している世界企業でありました。本社の 会計事務所はクーパーズという世界一の会計事務所が付いており ダイナミックさに欠ける日本の商法による経営判断に納得せず厳しい要求を突き付けてきました。 会社の顧問である国際公認会計士といろいろ相談しましたが埒が明かないので 税務署に行って担当者では答えられず 所長とやりあうようなことも何度も経験しました。 その後 当社の経理部長もお手上げ 公認会計士は辞表を出して顧問をやめると言う事になり専門家が居なくなりました。 税務署長は重加算税をかけ、代表取締役社長を刑事告発することも辞さない という緊急事態になりました。 いくら説明してもアメリカ本社の経理部長もCPAも納得してくれず、社長であるという理由だけで 最悪刑務所行きも覚悟し、家族には私は個人としてのやましい事をしていないので何が起こっても誇りを失わないよう伝えるところまで行きました。 誰も解を出せない このむつかしい事態にしっかり考えていただき、深い知識に基づく 見解を聞かせてくださったのは 当時早稲田大学大学院アジア太平洋の教授をしておられた 松田先生だけでした。 誠実なお人柄と、豊富な知識 そして 深い洞察力 先生の魅力に取りつかれました。 私は それ以来 先生の授業は いつも一番前の真ん中の席で受けるようになりました。 その後先生が私と同じ年の生まれであることを知りさらに近親観を持ち いろいろなことを話すようになりました。 顧問である 日本のベテラン公認会計士も逃げ出してしまった難しい事態でしたが、いわばこの分野 素人の私がアメリカ本社の経理部長、公認会計士(CPA)とやりあい 日本の税務当局ともやりあって、当面の落としどころを考えさらに 恒久策を見つけ部下の経理部長に指示できるまでにこぎつけられたのは、松田先生のおかげであると今でも感謝しております。 この日米の会計法の違いによるトラブルは、私の会社だけでなく 当時いくつかの米国資本の大手と日本の税務当局の間で起きており、日米両政府の政治問題にもなっていた事をその後知りました。 松田先生はそのこともご存じであり日本で 新しく施行される予定の会社法についても詳細な点まで理解されておられました。 その後 日本で大幅な商法の改定が行われ 会社法が施行されたのは皆さんご存知の通りです。 松田先生は大学卒業後 公認会計士として商学博士として大手企業の監査を沢山されておりましたので、実際の会社業務にも深い知見を持っておられます。 早稲田大学にビジネススクールを作られた功労者であり、日本ベンチャー学会の設立発起人(その後会長) 日本ベンチャー学会賞をつくられ、若いベンチャーが資金調達で苦労しているのを解決すべく ウェルインヴェストメント社を創設され(現在会長)学生の起業に資金提供をしておられます、 そう言うい言い方が許されるのであれば 松田先生は“日本のベンチャーの父”であると思います。 先生の人育てについても深い愛情と哲学が感じられ、ゼミの同窓会はすごい熱気に包まれます。 今回は普通の授業やセミナーでは聞けない先生のお話も聞ける貴重な機会と思います。素晴らしいお人柄です。 先生は72歳の現在も政府の施策を決める文部科学省、経済産業省の5つの委員会の委員を務めながら 地方の活性化のために地方政府のお手伝い、起業した会社 8社の社外取締役、経営者や大学関係者などへの講演などで全国を走り回って、超多忙な生活をしておられます。 ご多忙な 先生に講演をお願いすることは大変難しく 今までも何度か一期一会でお話しいただけたらと思いましたが、実現しませんでした。 この度 このボランティアの会を評価いただき どんなことを聞かれてもよいように資料の準備をすると言っていただいております、特にこの回のために資料も 準備してくださっておられるようです。 起業を夢見ている若人、第2の人生として起業を考えている方、安倍政権の経済政策の意見のある方、日本の将来を心配しておられ方 どなたが聞かれても力をいただけるような講演になると思います。 交流会では 沢山の質問をもってご参加ください。 多くの方の参加を心から歓迎いたします。 一期一会 代表世話人 鈴木 威一 |