第48回 一期一会レポート|若者と熟年・異業種交流会

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第48回一期一会の基本情報

開催日時 2017年7月29日(土)午前10時30分 開始
開催場所 東京都市大学 渋谷サテライトクラス
講演者 高松 明 氏

元 駐キューバ特命全権大使
元 駐スロバキア特命全権大使
講演テーマ 『外交官の仕事とは?・・国際情勢の現状の中で』


講師紹介

氏名 高松 明 氏
講師略歴
京都府出身(67歳)
昭和44年 京都大学法学部入学
同48年 外務公務員上級試験合格
同49年3月 京都大学法学部卒業
同50年9月~同52年6月 米国ハーバード大学大学院にてロシア語及びソ連学を専攻、同大学よりMA(Master of Arts修士号)取得
同52年7月~ 同53年6月 モスクワ大学にてロシア語研修
平成元年8月~平成4年6月 在仏日本国大使館(参事官)
平成4年 通商産業省生活産業局日用品課長
平成6年 外務省国連局軍縮課長
平成8年 在大韓民国日本国大使館(公使)(経済担当)
平成10年 在ジュネーブ日本国代表部(公使)(総務担当)
平成13年 在ウラジオストック総領事
平成15年 官房審議官(総合外交政策局)
平成16年 内閣官房審議官(遺棄化学兵器処理担当室長)
平成18年 在キューバ日本国大使
平成21年 査察担当大使
平成21年 科学技術振興機構(国際関係担当審議役、国際担当本部長)
平成23年 在スロバキア日本国大使
平成25年11月 外務省退官現在に至る
講師紹介 高松さんは京都大学在学中に 外交官試験に合格している秀才である。キューバと スロバキアでは 特命全権大使として日本の代表として役割を果たしてこられた方だ。外務省でのお仕事も 積極的に困難な仕事にも立ち向かって来られたことがご経歴からもよくわかる。

日本のトップの外交官として仕事をされてきた高松様のお話を、退官してまだ間もないこのタイミングで聞けることは大変幸運である。

今回は 特にの若い諸君に外交官の仕事を理解してもらい グローバルに仕事をする楽しさ等を 感じてもらうことができるのではないかと思われる。また 熟年のメンバーにとっても トップ外交官の仕事の本音を聞ける貴重な機会となることだろう。

小生が高松さんと出会ったのは ある立食パーティの席でのこんな話からだった。 “東芝がなぜ現在のような状況に陥ってしまったのか まったく見当がつかない。”そう問題提起をされていたのが高松さんである。小生は 電機業界で生涯働いてきた関係で 東芝にも多くの友人がおり また後半人生では 東芝主要幹部の役員 社長 会長などともお付き合いが有った為 具体的な意見を開陳することに成った。

日本を代表する歴史ある企業に起こった今回の惨状は 日本の将来を暗示しているとも考えられ 大きな危機感を持っていた私は 一個人の意見にすぎないのだが自分の意見を述べさせていただいた。 高松さんは大変熱心に私の話に耳を傾けて下さり ご自身が収集してこられた情報とも多くの合致点が有ると 私の意見に強く賛同 意見を述べてくださり 高松さんも全く同じようなお考えであることを知った。

このパーティーでの会話をきっかけに 高松さんのお人柄 人を引き付ける能力 垣間見える仕事に対する姿勢に 私は強く関心を持った。 それから間もなく 私からお誘いして雑談の機会を持ち お話しをしていたときのことである。 私は まだ若いころ ロシア(当時 ビエト連邦)とも何度も仕事をする機会があり そのたびに不思議な経験をしたことを思いだし ロシアの事情に強い高松さんのご意見を窺った。

的確 率直なご意見を聞くことができ また同じような時代を海外を相手に仕事をしてきたという共通点もあって 話は弾み 大変楽しい時間を持った。是非高松様に一期一会でお話しして欲しいと思い その場でお願いをし 幸いにも その場で快諾いただけた。

この日の雑談からも更に多くの貴重な知見を得たが 高松様の話によると 日本の中央官庁に就職した いわゆるエリート官僚は入省後まもなく海外の大学へ留学する人が多いようである。高松様も 外務省に入省後 アメリカの大学院に留学し修士号を取得されている。その学校がハーバード大学大学院で有り 専攻されたのがソ連学とロシア語なのである。

勿論ハーバード大学は 世界トップクラスの素晴らい大学で有り 世界中から優秀な人材が集まってきていることは知っているが なぜアメリカでロシア学を学んだのか不思議に思って聞いてみると ハーバードで習った教授は全てアメリカへ亡命してきたロシア人であったという。
 
ロシア ソビエト連邦を勉強するにはより自由な立場で さらにロシアを表からだけでなく裏からもしっかり見てきた方々が教授であると言う事は 若い外交官であった当時の高松さんには おそらく非常に価値ある勉強になったのであろうと納得した。

その後 高松様はハーバード卒業後モスクワ大学へ2年間留学し ロシア語に磨きをかけたそうだ。勿論その間 ロシア人の人脈も築いた事と思われるので 日本人外交官の中では 比較的数少ない ロシア(ソ連)に大変強い外交官に成られたのではないかと理解した。おそらく 外交官としての ご自身の方向性を確定づける留学になったものと思われる。

なぜ ロシアを選んだかなど疑問のある方は ご講演後の質疑で聞いてみてもよいのではないだろうか?

その後の経歴については 略歴の通りだが 韓国の公使 ウラジオストック総領事 ジュネーブの日本代表部公使などを歴任され 在キューバ 特命全権大使 在スロバキア特命全権大使を務められ 定年退官された。ご経歴から類推すると 日本国といろいろ問題の多かった国々に 駐在されたご経験も多く 我が国を代表して色々な国際問題に 頑張ってこられた様子が伺われる。

今回の御話は 社会経験の少ない学生でもわかるように 分かり易く御話しいただくことで 講演内容を詰めていただいている。高松様の人生観 日本の代表としてグローバルに生きる外交官としての心構え やりがい等 他では聞くことのできない 貴重なお話が聞けることだろう。

一期一会のメンバーの皆さん

今回 特別に 一期一会の関係者の方 講師の高松様のご理解があり 東京都市大学の通工会の学生を中心に 通友会/通工会 と共催することに成りました。場所もいつも開催している銀座交詢社ではなく 渋谷の駅近くにある 東京都市大学/早稲田大学共同サテライト教室で 開催します。

大学のご配慮で開催費用が安くできますので 定例会よりも 会費も安くできます。学生もたくさん参加すると思います。お誘いあわせの上 沢山のメンバーの方の参加を期待しております。

一期一会 代表世話人
鈴木 威一






皆様のサポートのおかげで、一期一会も57回を数えるに至りました。
本当にありがとうございます。
代表世話人 鈴木 威一
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